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今回は、牛肉の栄養成分とその特性において、また部位や品種(和牛、交雑、ホルスタイン)によって得られる栄養価が違うことを記載していきます。
食事をとることは、私たちにとって生きていくうえで非常に重要な役割を果たしています。お肉を食べることも重要な役割を果たしています。それは、人間の体内で生成できないものが多く含まれているからです。
しかし、和牛はおいしいけど脂肪やカロリーがきになる!部位によって栄養成分が違う?ということはありませんか?
牛肉の栄養と部位の違いをまとめてみました。
和牛、交雑と各部位ごとの栄養の特性をまとめ
お肉の一般成分組成は、おおむね水分70%、粗たんぱく質20%20%、粗脂肪0,5%~30%(お肉の種類や部位により含量に違いがあります)、炭水化物1%未満(グリコーゲンなど)、灰分1%です。
脂肪の多いものでは、水分が少ない傾向にあります。
たんぱく質について
人間が食肉を食べる理由はたんぱく質含有食品の代表格であることによります。
たんぱく質の働きは、筋肉や臓器など人間の体を形成する構成成分として重要であり、体内の代謝を推進する触媒にも、ホルモンの材料にもなります。また、子孫形成や遺伝などという生命現象の要ともいえる役割を果たしています。
たんぱく質の栄養価は、食品の種類によって違いがあります。たんぱく質は約20種類のアミノ酸が、数十から数百分子が結合してできています。摂取したたんぱく質が消化されてアミノ酸となって吸収され、体内の構成成分の更新に利用されています。
約20種類のうち、8種類のアミノ酸(イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン)は体内で合成できませんので、食物から必ず摂取しなければなりません。
それで、これらを必須アミノ酸と呼びます。
脂質について
脂質は、食肉成分中の含量の変動幅が大きく、肉の種類、部位、年齢によって異なります。動物の体内では、皮下、腎臓の周り、筋肉間などの脂肪組織に存在する「蓄積脂肪」と筋肉・臓器内にある「組織脂肪」に分類されます。
「霜降り」と呼ばれる肉は、筋肉内で脂質が霜のような白い斑点状に、細かく多量に分散した状態の肉を指します。その含まれ方は、肥育方法や肥育程度によって変動します。脂質はお肉のおいしさや肉質のやわらかさに関連すると同時に、高エネルギー源として、また、健康と深くかかわる成分として注目されています。
ビタミン、ミネラルについて
お肉に多いビタミンはナイアシンと豚肉にはビタミンが多く、100gの豚肉を食べると日本人成人男子(20歳から29歳)の1日の必要量の85%を補給することになります。
お肉のミネラル類の中でリン含量の多いのですが、植物体にも多く、リン欠乏はほとんど見られませんので、リン源として特筆することはありません。食肉加工品の製造にはテクスチャー改良剤や保水性改善のため、各種塩類が添加されていますので、かたよりがないように、ほかの食品とバランスよく食べることが必要です。
カリウム、亜鉛、マグネシウムなども含有しますが、肉の種類や部位による差は少ないのです。しかし、鉄分は牛肉に多く、豚肉や鶏肉ではその2分の1程度です。牛の肝臓には、肉の2倍弱の鉄分が含まれています。
品種と各部位の栄養比較

基本的な栄養成分表ですが、全体的にみますと、乳用種のたんぱく質の含有量が多いですが、部分肉単位でみますと、ヒレ、もも、かた、サーロインなどの部位がのたんぱく質の含量が多い傾向にあります。もともとの水分の含む量にもよると思いますが、どの品種においても比較的もも部位が栄養価が高いことが見受けられます。

和牛からみればあまり着目はされませんが国産という表示されている牛肉において、意外に栄養価が高い(和牛より若干多い)です。乳用種と和牛の掛け合わせの交雑も栄養価が高いものとなっています。


まとめ
お肉に含まれるたんぱく質は、人間にとって必要不可欠なものです。成長や体の細胞の一つ一つの組成に必要だからです。
たんぱく質、脂質、各ビタミンが豊富に含まれ、吸収率もよいといわれています。だからといってお肉を大量に食することが大切だとは限りません。植物も大切な栄養が含まれ、より動物性たんぱく質を摂取するための吸収率あげるため、バランスよくとることが大切です。
また、品種や部位によっても栄養価の違いがありました。水分量の割合もあるかと思いますが、ヒレやももなどは、やはり健康にもっともよい部位ではないでしょうか。
明日への活力には、必ずお肉が大切です!今の自分ために体のためにバランスよく食べていきましょう。