過去の歴史からみてみますと、日本人がお肉を食べることは仏教上の観点などから禁じられていました。しかし、明治頃から肉食ブームがおこりはじめたのは何故でしょうか?
そこにはとんでもない秘密が隠されています。
日本人がお肉を食べるようになったのは明治天皇のおかげ!?
嘉永5年(1852年)9月22日は、明治天皇がお生まれになった日である。
というと、あれっ、明治天皇は確か11月3日生まれではなかったかなと思われる年配の方もいるのではないだろうか。
確かに戦前までは11月3日明治節といって、明治天皇の誕生を祝う日であったし、明治時代には天長節であった。
実は、天長節というのは、「天皇誕生日」ではなく、「天皇の誕生を祝う日」なのである。旧暦9月22日を新暦に直すと一定しないので、これに近い11月3日を天長節と決めたことは、結果として大正解で、晴れの特異日(毎年ある気象状態が、高い確率で現われやすい特定の日)としてよく知られている。
次代の大正時代も天皇誕生日と天長節が異なっており、大正天皇は明治12年(1879年)8月31日のお生まれであるが、明治天皇が亡くなられたのが7月30日だったので、天長節は10月31日とされたのである。
明治天皇は、日本において食肉史上最大の功績をあげた人なのだ。
日本の公式には、天武4年(675年)以来の牛、馬、鶏などの肉食禁断令のもとにあった。しかし、文明国に立ち向かうにはそれではならないと考えられた明治天皇は、明治5年1月24日、初めて牛肉を召し上がったのである。
肉食が解禁になったことは大ニュースとして報じられた。新聞は次のように伝えている。「わが朝にして中古以来肉食を禁ぜられしに、恐れ多くも、天皇謂れ(いわれ)なき儀に思召し、自今肉食を遊ばさるる旨、宮にて御定めありたり」
天皇が肉食を始められたので、県によっては布告を出して肉食を奨励した。
肉食が解禁になったこの年こそ本当の文明開化の年だったのである。